2023年10月31日

商業不動産のデジタル化を支援するCOUNTERWORKS、シリーズCで総額12億円の資金調達を実施

〜Z Venture Capital、大和企業投資、三井不動産、東芝テックなど計11社から資金調達〜

商業施設のオンラインリーシング支援SaaSや、ポップアップストアの出店支援プラットフォームを提供する株式会社COUNTERWORKS(東京都目黒区、代表取締役CEO:三瓶 直樹、以下「カウンターワークス」)は、シリーズCで約12億円(エクイティ:8.6億円、デット:3.5億円)の資金調達を実施したことをお知らせします。

本ラウンドでは、Z Venture Capitalが運営管理するZVC 1号投資事業組合をリードインベスターとして、大和企業投資、New Commerce Ventures、スマレジ、三井不動産、東芝テック、ケップルキャピタル、豊田合成、ALL-JAPAN観光立国ファンド 2号投資事業有限責任組合、日本政策金融公庫、静岡銀行を引受先としています。これにより、これまでの累計調達金額は約23億円になります。

調達背景と目的

カウンターワークスは、「すべての商業不動産をデジタル化し、商いの新たなインフラを作る。」をミッションにし、商業施設のオンラインリーシング支援SaaS「SHOPCOUNTER Enterprise」や、ポップアップストアの出店支援プラットフォーム「SHOPCOUNTER」を提供しています。現在、「SHOPCOUNTER Enterprise」はマルイ、イオンタウン、ルミネといった大規模な商業施設に導入いただき、オンラインを活用したテナントからの出店問い合わせの増加と、それらの管理に関わる業務コストの大幅削減に寄与しております。また、「SHOPCOUNTER」はサービス開始から8年で、取り扱いスペース約20,000、登録テナント数は約50,000となり、日本最大級のポップアップストア出店支援プラットフォームへと成長しています。

調達資金の使用用途

今回の資金調達により、以下の3点を推進してまいります。

(1)「SHOPCOUNTER Enterprise」の開発強化に向けた人材採用
現状「SHOPCOUNTER Enterprise」が提供しているテナントの募集・管理に関する機能のほか、決済や売上管理などの機能も備えた“マルチプロダクト化”に向けた、開発力強化を図るためのエンジニア採用を推進します。

・採用情報ページ:https://counterworks.co.jp/recruit

(2)「SHOPCOUNTER」の取り扱いスペースとテナントカテゴリの拡大
これまで注力してきたショッピングセンターに加え、スーパーマーケット、ホームセンター、ディスカウントストアなど大規模小売店舗の取り扱いスペース拡大を目指すと同時に、物品販売や販促プロモーション以外の用途でも出店いただけるよう多様な業態のテナントへカテゴリ拡張を目指します。

(3)商業不動産領域における新規サービスの開発
引受先となっていただいた企業含め各社との協業により、商業施設の運営に関わる様々な課題解決を目指した新規サービスの開発も進めてまいります。

このような取り組みを強化し、商業不動産を取り巻くあらゆるステークホルダーの体験価値を向上させることで、弊社が掲げるミッション「すべての商業不動産をデジタル化し、商いの新たなインフラをつくる。」の実現を目指してまいります。

■サービス成長の軌跡

■投資家(ファンド)一覧   

Z Venture Capital株式会社(ZVC 1号投資事業組合)
大和企業投資株式会社(DCIベンチャー成長支援 2号投資事業有限責任組合)
New Commerce Ventures株式会社(New Commerce Explosion 投資事業有限責任組合)
株式会社スマレジ
三井不動産株式会社※
東芝テック株式会社
株式会社ケップルキャピタル(ケップルDX1号投資事業有限責任組合)
豊田合成株式会社
地域創生ソリューション株式会社(ALL-JAPAN観光立国ファンド 2号投資事業有限責任組合)
株式会社日本政策金融公庫
株式会社静岡銀行
※出資は31VENTURES Global Innovation Fund 2号(グローバル・ブレインが運用する三井不動産のコーポレートベンチャーキャピタル)

■投資家からのコメント 

  • Z Venture Capital株式会社 インベストメントマネジャー 内丸 拓氏

ポストコロナによって、多くの小売店の顧客接点がリアルに戻り、いま商業施設はビジネスモデルや業務を抜本的に見直す必要に迫られています。カウンターワークスは商業施設向けのDXツール、テナントとのマッチングプラットフォームを提供することで、商業施設のリーシングやテナント出店の在り方を変革する可能性を持っています。これから三瓶さんと薮本さんを中心とした素晴らしい経営陣・社員の皆様と、業界の変革を一緒に成し遂げていきます!

  • 大和企業投資株式会社 国内投資運用第一部  副部長  堀川 浩祐氏

D2Cの台頭に伴いポップアップストア等、期間限定での出店を求める業者が増加しているなか、商業施設における「短期貸し」のテナント募集や管理等をオンラインで実現できる「SHOPCOUNTER」や「SHOPCOUNTER Enterprise」は、既存の空きスペースのみならず、従来テナント用として利用されてこなかった空きスペースの活用も促すものであり、将来性を感じ投資をさせて頂きました。カウンターワークスが掲げる「すべての商業不動産をデジタル化する」というMISSION実現に向けて、当社も全力でサポートさせて頂きます。

  • New Commerce Ventures株式会社 代表取締役 大久保 洸平氏

この度ご縁いただき嬉しく思います!我々、New Commerce Venturesは「Create the Future of Commerce」を掲げ活動しております。小売市場150兆円、商業用不動産市場10兆円という両巨大市場において、マーケットプレイス×SaaSというビジネスモデルにより独自のポジションを築いており、まさに、コマースの未来を切り拓いている企業だと考えております。三瓶代表が率いる経験豊富なチームの創る未来が楽しみです!チーム一丸となり応援して参りたいと思います!

  • 三井不動産株式会社 執行役員 ベンチャー共創事業部長 金谷 篤実氏

カウンターワークスが目指す「商業不動産のデジタル化」の実現に向けて、出店するブランド側・スペースを貸し出す側、双方の業務を深く理解し事業を成長させる姿勢に共感し、今回出資をさせていただきました。EC事業者を中心として出店ニーズが多様化される中、弊社商業施設をはじめとした各アセットでの連携を通して、来館されるお客様への新たな体験価値を共創していくとともに、カウンターワークスの目指すゴールの実現に向けて、弊社も引き続きサポートしてまいります。

  • 東芝テック株式会社 執行役員 新規事業戦略部長 平等 弘二氏

カウンターワークスはD2Cや独立系ブランドが広がりをみせる中、新規顧客獲得モデルのための出店ニーズと、小売/商業不動産の空きスペースを新たな収益源として活用するというテナント企業のニーズ、双方のニーズをマッチングするサービスを提供されています。チャネルをクロスした新たな商取引の市場を作っていける可能性を非常に感じる企業だと考えており、今後パートナーシップを深めながら同社の成長をサポートし、業界の収益向上や新たな価値創出をともに目指していきます。

  • 株式会社ケップルキャピタル 代表取締役CEO 神先 孝裕氏

三瓶さんを中心とした経営陣とは立ち上げ期からの付き合いであり、今回縁がつながって投資家として参画できること嬉しく思います! カウンターワークスはDXの遅れた商業不動産の業務に変革を起こしています。今後さらに成長を加速させ、オフライン商業の可能性の幅を広げることで、街・施設の魅力をアップデートしてくれると期待しています。

  • 豊田合成株式会社 新価値創造部ベンチャー投資企画室 グループリーダー 横山 太郎氏

カウンターワークスには2019年の出資以来、「当社事業における従来の枠組みに捉われない製品・サービスの創出」という当初の目的に対して、当社の新事業向け製品のテストマーケティング、特にエアバッグの基布や革巻きハンドルの端材などを活用したアップサイクルブランド「Re-S(リーズ)」の認知度向上に貢献して頂きました。異業種からの学び・シナジーは、当社の持続的成長に不可欠と考えており、今後も同社との連携に大いに期待しています

  • 地域創生ソリューション株式会社 投資運用第二部 マネジャー 中野 聡一朗氏

資金調達おめでとうございます! 商業空間の在り方は、長期的にはECの拡大、短期的にはコロナ禍によって大きく変わってきています。持ち前の粘り強さでこの課題に真っ向から風穴を開けていく三瓶さん率いるチームであれば、大きく課題解決に貢献していけると考えています。当ファンドテーマの観光・地域創生との親和性も高く、カウンターワークスのサービスを介し、地方・都市間のテナント・施設の可視化が可能となり、新たな事業機会を生み出せると考えています。これからカウンターワークスとご一緒できること、とても楽しみです。

  • 株式会社静岡銀行 東京営業部 ベンチャービジネスサポート部 部長 大杉 幸弘氏

従来、商業不動産業界では、複数の当事者間における「情報の非対称性」や、国内小売業のEC化率の増加を背景とした「空室率の高まり」など、テナントを借りる側・貸す側の両者に課題があると感じていました。こうした中、カウンターワークスは、空きスペースの有効活用や商業施設の業務改善に資するサービスの提供を通じて、商業不動産の情報流通の円滑化を図ることで、借りる側・貸す側から高い評価を得られています。静岡銀行としても、カウンターワークスの皆さまとともに、商業不動産業界の課題解決を支援し、地域経済の活性化につなげていきたいと思います。

「SHOPCOUNTER Enterprise」導入クライアントからのコメント

  • 株式会社丸井 テナントサクセス推進室 課長 清水 将貴氏

丸井グループは、カウンターワークスと2019年11月に資本業務提携を締結以降、商業施設の課題であった出店や契約の煩雑さ、問合せ先や手続きがわかりにくく出店のハードルが高いと諦めていたテナント様の負を解消するべく、商業施設向けのリーシングDXシステム「SHOPCOUNTER Enterprise」をベースに丸井独自のオンライン出店サービス「OMEMIE(オメミエ)」の開発を共創により実現して参りました。現在ではOMEMIE経由でPOPUP・イベントに出店されるお取引先様も順調に増え、丸井が目指す「イベントフルな店」づくりを加速させる原動力となり始めています。2022年7月からはPOPUP・イベントに加え、常設区画の募集をスタートしました。OMEMIEを通じて初めて丸井を知り、常設店舗をオープンするテナント様や、POPUP・イベント出店をきっかけに常設店舗をオープンいただくといった成功事例も出始めております。今後も、カウンターワークスの持つオンラインリーシングの知見・技術と丸井グループの持つ施設運営ノウハウを掛け合わせ、既存のテナント様はもちろん、これから商業施設に出店いただく新たなテナント様と一緒に未来のお店をつくって参ります。リアル店舗をもっと自由に、テナント様が活躍し成長できる場へとアップデートすることで、施設価値の向上を図って参ります。

■CEO三瓶のnote

https://note.com/naosan/n/na42e7d4efccb

■CFO/COO薮本のnote

https://note.com/yabupedia/n/nade4511caf5f

■SHOPCOUNTER Enterprise(ショップカウンター エンタープライズ)とは

商業施設のオンラインリーシング・クラウド管理システムです。商業施設が自社スペースを掲載する「テナント募集サイト」と、問い合わせ・営業・テナント情報管理やスペースの稼働管理ができる「営業管理システム」を、開発なしで構築・利用でき、テナント募集業務の効率を上げることが可能です。 

https://shopcounter.jp/lp/enterprise

■SHOPCOUNTERとは

ポップアップストア・催事・展示会などの出店/出展場所の予約がオンライン上でできるプラットフォームです。ショッピングモール、スーパーマーケット、百貨店、商店街、駅ナカ、オフィスビル、撮影スタジオ、展示会場など様々な商業スペースの検索・予約が可能です。2023年9月末時点で5万近くのテナントにご利用いただき、その業種の幅はアパレル、雑貨、食、生活サービスなど多岐にわたります。

https://shopcounter.jp

■COUNTERWORKS(カウンターワークス)について  

商号:株式会社COUNTERWORKS
所在地:東京都目黒区上目黒1-26-9 中目黒オークラビル6F
代表:代表取締役CEO 三瓶 直樹
事業内容:「SHOPCOUNTER」「SHOPCOUNTER Enterprise」の企画・開発・運営
資本金:7.79億円(資本準備金を含む)

URL:https://counterworks.co.jp/

【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社COUNTER WORKS(カウンターワークス) 広報担当
MAIL: pr@counterworks.jp